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HOME»  蚊の感染症の種類

蚊による感染症の種類

上位4種は治療薬・予防薬は開発されていませんので、蚊に刺されない対策しかありません。 最善策は、蚊を発生させない事です。


★ジカウイルス感染症
媒介蚊は国内では、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)になります。

発生地域としては、中南米・カリブ海地域、オセアニア太平洋諸島等です。

主な症状としては、関節痛、筋肉痛、軽度の発熱、頭痛、結膜炎、疲労感等です。

現在、日本国内での感染例はありませんが輸入症例はあります。 昨年のリオオリンピック開催時にブラジルでは、ギラン・バレー症候群や小頭症との関連性が問題視されました。 また、感染者との性行為による感染例も報告されていますので人から人への感染についても注意が必要です。


★デング熱
媒介蚊は国内では、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)になります。

発生地域としては、主に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国が流行域とされています。

主な症状としては、高熱を発し、頭痛、めまい、筋肉痛、関節痛等です。

数年前に、代々木公園を発祥地に全国的に拡がった経緯があります。 2016年7月にマレーシアから帰国した邦人がデング熱により死亡しております。 デング熱には4種類のウイルスがあり、2種類以上のウイルスに感染すると、デング出血熱になる可能性が高くなり、死に至るケースになりやすいです。小さいお子様や年配者は特に注意が必要となります。

 

★ウエストナイル熱
媒介蚊は国内では、アカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)になります。

発生地域としては、主にアフリカ、ヨーロッパ、中東、米国が流行域とされています。
主な症状としては、発熱、頭痛、背部痛、筋肉痛、筋力低下等です。

今のところ日本国内での感染例はありませんが、あっという間に鳥によりアメリカ全土に拡がった経緯があり、とても注意が必要です。

 


★チクングニア熱
媒介蚊は国内では、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)になります。

発生地域としては、主にアフリカ、南アジア、東南アジアが流行域とされています。

主な症状としては、急性の発熱と関節痛、発しんや骨の湾曲等です。

日本国内での感染、流行はありませんが、海外で感染した輸入症例は報告されてます。デング熱と同様地域での感染が多く、症状も良く似ているとのことです。


★日本脳炎
媒介蚊は、コガタアカイエカになります。

発生地域としては、日本、中国、東南アジア、南アジアが流行域とされています。

主な症状としては、発熱、頭痛、吐き気、おう吐等です。

仮に感染しても日本脳炎を発病するのは100~1,000人に1人程度で、1992年以降は10人以下となっていますし、その殆どは無症状に終わります。また、日本脳炎ワクチンも開発されています。


★マラリア
媒介蚊は国内では、ハマダラカ12種になります。

発生地域としては、主に東南アジア、アフリカ、中南米が流行域とされています。

主な症状としては、発熱、悪寒、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛等です。

マラリア原虫の種類によって、熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、 卵形マラリアがあり、熱帯熱マラリアに感染し、治療が遅れると死に至る場合があります。(予防薬あり)