ウエストナイル熱のアメリカに於ける症例
1999年、アメリカ合衆国のニューヨーク市で大量のカラスが突然がに死に始めました。
ウエストナイルウイルスが北アメリカへ侵入し始めたのです。
ウエストナイルウイルスは鳥と蚊の間で感染環が維持され、ウイルスを宿した蚊を介して人や動物などが感染します。
その年にアメリカで62人の患者と7人の死者を出したウエストナイル熱は、毎年流行地域を中部・南部にと広げ、年を追う毎に感染域を拡大し、2002年には中部から西部に迫る勢いで広がり、瞬く間に4,156人の患者と284人死者を出す大流行となりました。
そして2003年の患者数9862人、死者数264人をピークに徐々に減少をしていく様になりました。
2010年の患者数は944人、死者数39人とそれでもかなりの死亡症例となっています。
国内に生息する蚊でアカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカが鳥及び人から良く吸血をするとされ、ウエストナイルウイルスの「媒介蚊として要注意!!」とされている種類です。
仮に海外からの帰国者および観光客が国内でウエストナイル熱を発症したとしても、感染者から別の人に直接感染する可能性はありませんので、パニックになる必要はありませんが、国としてはウエストナイル熱のアメリカでの大流行を受け、平成14年10月に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の施行規則の一部改正を行い、ウエストナイル熱(脳炎を含む)は4類感染症に指定され、診断した医師は都道府県知事に届け出なければならないことになりました。
また、流行予測のために死亡カラス情報の収集も平成14年12月から実施されているそうです。
2011-10-05 15:29:00
店長ブログ
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